11.20 選手権を振り返って(太田)

選手権を終えて1週間が経ちました。

 

決勝戦が終えたばかりの頃は

悔しさばかりが心の中を覆っていました。

 

しかし日が経つにつれ、徐々に選手権大会全体を

振り返られるようになってきました。

 

一言でいうならば、

「楽しかった」

が一番適していると思います。

 

昨年は1次トーナメントで敗れ

本当に悔しいだけの選手権でした。

 

その想いが強かったせいか

1次トーナメントを突破するまでは

苦しいほどの緊張感でした。

 

しかし、1次トーナメントを突破してからは

チャレンジャーとして本当にワクワクするような気持ちで

試合に臨むことが出来ました。

 

今、私の心の中は決勝戦で敗れた悔しさよりも

決勝戦まで進めた喜びの方が多いと思います。

 

この悔しさを胸に頑張るという想いよりも

あの感動をもう一度味わうために頑張りたいと思っています。

 

私は今まで試合で最も大切なことは「勝つ」という

強い意志だと思っていました。

 

しかし、この戦いで感じたことは試合で「勝つ」という意思よりも

この試合は「勝てる」と本気で思える自信だと思いました。

 

こんなことを言えば生意気だと思われるかもしれませんが

決勝トーナメントもこのチームなら本当に勝てると思っていました。

 

そして、生徒たちもそう思っていたはずです。

 

「勝つ」という意志はその場で奮い立たせることの出来るものですが

「勝てる」という自信を持つには長い時間が必要です。

 

このチームは長い時間をかけて

「勝てる」という自信を持てるまでの

努力と経験をを重ねることが出来ました。

 

本気で勝てると思うようになるには

並大抵の努力や経験ではありません。

 

なぜなら、自信というものは

自分の中から生まれてくるものであり

自分の行動の全てだからです。

 

来年の選手権を迎える時に本気で勝てると思うことが出来れば

今年のように勝ち上がっていけると思います。

 

やるべきことははっきりとしています。

自分が本気で勝てると思えるようになるまで練習や様々な努力をする。

 

個人的な話になりますが、安達先輩は

もうやめろと言っても練習をやめませんでした。

多分、不安だったんだと思います。

 

不安だから練習する、

自分が納得するまで練習する。

 

夏には練習のやり過ぎで故障までしました。

でもそうやって、自分の中に確固たる自信を作りあげたのだと思います。

 

先輩たちは素晴らしいものを見せてくれました。

素晴らしい感動を与えてくれました。

 

先輩に出来て、君たちに出来ないわけがない。

絶対に勝てると思えるようになるまでやり切って

自分たちの力であの感動をもう一度味わおう。